主催 :JWEF(日本女性技術者フォーラム)
開催日時:2025年7月23日(水) 18:00~20:00
開催場所:オンライン
テーマ概要:
ここ数年の間に、我が国の医薬品の供給力が不安視される事例がいくつか生じたことは記憶に新しい。医薬品の国内生産力の強化は、パンデミック時や有事の迅速な対応力強化や海外依存による供給リスクの軽減にとって極めて重要である。また、品質不正や製造中断への備えとしても、安定的な医薬品供給体制を確保しておく必要がある。この勉強会では、医薬品の供給力強化に加え、将来に向けた創薬ベンチャー育成、経済安全保障などの視点も含め、国の施策について学び、開発現場からは、一人ひとりにあった用量の決定、小児医薬品の開発、生産性向上のための技術等についてお話しいただいた。
プログラム:
1) 「医薬品を迅速かつ確実に届けるために」
経済産業省 商務・サービスグループ 生物化学産業課 総括補佐 小松 慶太 氏
2) 「医薬品を一人ひとりに届ける -定量的モデルを用いた医薬品開発―」
株式会社オーファンパシフィック 臨床開発部 清水 貴子 氏
参加人数:個人会員 12名
法人会員 1名
学生会員 1名
一般 1名
講師 2名
計 17 名
参加アンケート概要:
全体満足度: ”満足”
(満足,どちらかと言えば満足,普通,どちらかと言えば不満,不満,の5段階から選択)
講演レベル評価: 講演1, 2共に “適切”
(易しい~どちらかと言えば易しい~適切~どちらかと言えば難しい~難しい の5段階から選択)
講演内容評価: 講演1, 2共に “有用”
(有用~どちらかと言えば有用~普通~どちらかと言えば有用でない~有用でない、の5段階から選択)
感想(抜粋。文体は統一した。)
・分野の異なる領域の話だが、仕組みとして似ている点、異なる点として比較でき参考になった。
・医学後進国=日本、日本の位置づけがとても気になる。
・清水講師のお話が分かりやすく大変面白かった。新薬開発は時間も費用もかかることは想像していた が、これほどとは。日本が新薬の臨床試験から漏れることが増えてきたことも知らなかった。厳しい製薬の世界だが、希少疾患に特化した製薬会社が存在し、そこで研究している存在を知ることができたことは収穫。
・小児の医薬品開発は臨床試験への参加者が少ないことは容易に想像できるものの、それをどのように補っているのか疑問だったが、清水講師の説明で1つ腑に落ちた。薬物動態は一通りテキストに目を通した経験があるが、自分も薬学部に行けば良かったと思えるほど面白い分野だと思った。専門を生かして仕事をされていることが羨ましい。
・医薬品業界で仕事をしていた時は、厚労省に対してのみ関心があったが、今回経産省の話が聞けて新鮮だった。企業側講師のお話も、医薬品開発全体を網羅した良い説明だった。
・興味深いテーマが多く有意義。今後も期待。
以上