● 参加者 :14名
● 講 師 : 絹川 友梨 氏
例年この時期、運営委員主催での見学会を実施していましたが、2019年の実施以降中止が続いていました。そのため、本年度は楽しみながら会員同士の交流をする機会としオンラインによるワークショップ形式で、想定外の事柄にポジティブに対応するスキルを学ぶ場としました。
講師には、教育・ビジネス・福祉分野など広い領域で、インプロ(即興)の手法を用いたコミュニケーションや表現スキルのワークショップ・講座を国内外で広くご活躍されている絹川友梨さんをお招きしました。
ご自宅のあるニュージーランドからの発信となった講師の絹川さんは、開催時間になり参加者がオンラインに接続されると、お一人づつお声を掛け、ワークショップがスムーズに進むような配慮をされて始められました。その後、ご自身の自己紹介・ワークショップの目的など簡単にお話された後、3-4名のグループに分かれて自己紹介する時間を数分持ちました。
次に、全員で「想定外のこと」について、それぞれチャット欄に記入し、お互いのチャットにコメントするなどして自由に意見交換できる場ができました。今回のワークショップでは、学んだことが身に付くように「楽しんで参加する」こと。そして、グループ・ワークでは相手を尊重し、しかし「遠慮もしない」バランスで….。をグラウンド・ルールとし、コミュニケーション・ゲーム・即興的なゲームを通して、想定外を乗り越えることを学んで行きました。
最初のワークは、全員が1画面にビデオONで集まった状態で、2人組となり実施されました。ここでは、大勢が1画面に映っているところから、パートナーを見つけ一人をしっかり見て実施していく形式でした。しかし、実施すると想定外のことも起きました。それは、相手をしっかり見たため、自分が相手にどう見えているかを気にかけず、自分の動作が相手に見えずに「伝わらない」という問題が起きたことです。
うまく自分の思いが伝わらなかった時、相手を攻めるのではなく、ズレることもあることを前提に、その場を楽しんで欲しい。思い込みせず「どうしよう」と考え込まず、「相手を見る」「(自分ではなく)意識を外に広げる」ことで、コミュニケーションが広がっていくと、図解による説明がありました。
その後は、3人組グループに分かれて、問題解決に重要なゲームや、企業などでも言われている「YES・AND」を実感・実体験してもらうゲームなどを実施しました。
参加者からは、Yes and…はこれまでも聞いたことがあるが、やってみて実感した。という感想や、打ち合わせで、声が大きい方が否定的な発言をされると、ネガティブな雰囲気になることがあるが、そのために共感し・提案する雰囲気作りのグラウンド・ルールが必要となると感じた。など様々な感想がありました。
最後、振り返りの時間も、沢山の感想・意見が出され、講師の絹川さんは残り少ない時間でも、丁寧にコメントや説明をしていただきました。まだまだ教わりたいことも沢山ありましたが、いつにない形式で楽しんみ充実した時間を過ごすことができたと思っています。